意思表示の内容は?

民法 意思表示〜法学部生向け解説

 

 

 

 

法学部生向けに、民法Tで習う意思表示について、まとめてみたいと思います。

 

 

 

民法・意思表示

 

 

意思表示には、申し込みと、承諾があります。これは前回のおさらいですが、

 

 

※前回の記事はこちら→契約の成立〜法学部生向け民法

 

 

申込み=相手がそれを受け入れるという意思があれば、契約を成立させるという意思表示

 

 

承諾=申し込みに対するOKの返事

 

 

そして、契約の成立には、意思表示の合致がいるという話でした。民法Tで大事なポイントなので、おさえておきましょう。

 

 

 

さて、おさらいはここまでにして、今回は、意思表示についてもうちょっと詳しく見ていきます。

 

 

意思表示のプロセス

 

 

意思表示は、以下の4つで形成されています。

 

 

動機

 

効果意思

 

表示意思

 

表示行為

 

 

例をあげて考えてみます。

 

 

Aさんが、青森のリンゴジュースを買うという場合。

 

 

動機・「青森のリンゴジュースはおいしいから、たくさん売れるだろうな」

 

効果意思・「一箱1万円で50箱買おう」

 

表示意思・「買うための電話を明日かけよう」

 

表示行為・「実際に電話をかけて、一箱1万円で、50箱買うという」

 

 

みたいな感じになります。

 

 

効果意思と表示意思の違いで混乱するかもしれませんが、

 

 

効果意思=〜したいを内心で考えている状態、表示意思=その〜したい(効果意思)を、相手に伝えようと考えている段階です

 

 

民法 意思表示〜法学部生向け解説

 

 

 

 

 

 

 

 

意思主義VS表示主義

 

 

意思表示が正常に行われていればいいんですが、そうでない場合も結構あります。

 

 

例えば、Aさんは、リンゴを買う気はなかったけど、冗談でBさんにリンゴを買うといったら、Bさんがマジになってしまった。

 

 

こんな感じで、意思表示が、正確に行われていない場合に、どうするの?という話です。

 

 

これに対して、民法の学説は二つが展開されています。

 

 

意思主義

 

☆意思表示が有効になされるには、表示に対応する意思(効果意思)がないといけないとする考え

 

→内心で誓ったこと(意思)を重視しています。例でいえば、Aさんの意思が尊重されます。

 

表示主義

 

☆意思表示がされた場合、たとえ表示に対応する意思がなくても、有効な意思表示とする考え方

 

→相手に与えた信頼を重視しています。例でいうなら、Aさんの話を信じ込んだBさんを守ってあげようということになります。

 

 

現行・民法の立場

 

民法の立場は、意思主義と表示主義を状況によって使い分けるという感じになっています。

 

 

具体的なケースしだいで、当事者間のどっちの利益を民法が保護すべきかが変わってくるからです。

 

 

ちなみに、上のリンゴを買ったAさんの例で保護されるのは、Bさんです。つまり、民法で表示主義が採用されているケースです。

 

別の記事で詳しく書きますが、この場合、Aさんを信じたBさんが保護されないのは、普通に考えてかわいそうですよね(^_^;)