法律初心者にもわかりやすいように説明していきます。

虚偽表示(民法94条)〜かんたん解説

 

 

 

 

法学部生向けに、民法の虚偽表示(94条)について、整理してみたいと思います。

 

 

ちなみに、心裡留保(93条)の記事はこちら⇒心裡留保 法学部生向け解説

 

 

 

では書いていきます。

 

 

※参考文献 民法T 内田貴 第五版

 

 

 

 

虚偽表示・民法94条、かんたん解説!

 

 

 

まずは、民法・94条をみてみましょう。

 

 

民法・94条 第一項

 

相手方と通じてした虚偽の意思表示は、無効とする。

 

 

民法94条 第2項

 

前項の規定による意思表示の無効は、善意の第三者に対抗することができない。

 

 

 

民法は、94条を2つの項にわけて、虚偽表示について定めています。まずは、94条1項から解説していきます。

 

 

 

94条・一項 解説

 

 

まず虚偽表示の定義をおさえます。

 

 

虚偽表示とは

 

虚偽表示=相手方と、通じて行った真意ではない、意思表示

 

 

です。

 

 

例えば、Aさん、Bさんがいたとすると、

 

 

Aの表示⇒10万円ギターで売るよ      

 

Bの表示⇒いいよ!10万で買うよ

 

 

裏で

 

A⇒ギター10万で買ったことにしといて

 

B⇒いいよ!10万で勝ったことにしておくよ

 

 

という感じに、Aさんが、相手方(B)と、通じて(示し合わせて)、真意でない意思表示をしています。

 

 

今度は、実際によくあるケースで見てみましょう。

 

EX.AがBから100万円ほど、金を借りていたが、不況で返済ができなくなってしまいました。

 

Aはこのままでは、自分の持っている土地が、B借金のかたにされてしまうと思い、親友の、Cに相談した。

 

すると、Cがとりあえず俺に売ったことにしておいけば、Bにもっていかれないから、ほとぼりがさめてから戻せばよいといったので、土地をBに引渡し、登記もBに移転した。

 

 

 

みたいな感じのケースがよくあります。財産執行を逃れるために、Bと示し合わせて(通謀)、真意でない意思表示をしています。

 

 

 

虚偽表示と心裡留保(93条)の違い

 

 

心裡留保は自分一人で行う真意でない意思表示である

 

 

自分が1人でやるか、相手方と通じるかの違いです。

 

 

※心裡留保がわからない方はこちら

 

 

 

虚偽表示の取り扱い

 

 

虚偽表示は原則無効です。申し込みの意思表示も、承諾の意思表示もともに真意に合致しないからです。ABにとって有効にする意味がないということになります。条文で確認してみます。

 

民法94条一項

 

相手方と通じてした虚偽の意思表示は、無効とする。

 

 

虚偽表示は無効とはっきり、94条・一項に書いてありますね(^^♪

 

 

※無効というのは、初めから効力がなかったものとみなされることです。

 

 

例えば、上の財産執行のケースだと、虚偽表示は無効になるので、Bは、AB間の、売買契約の無効を主張して、Aの不動産に財産執行していくことができます。

 

 

 

ここまでで、虚偽表示の3分の1が終了という感じです。この続きは、94条2項の、権利外観法理です。

 

 

 

ただ、まだ続きを書いてないので、続きをかいたら、すぐアップしますので、ちょっと待っててください。ごめんなさい(^_^;)